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水道機工(東証:6403)の好調な利益は、いくつかの根本的な問題を覆い隠している可能性がある

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TSE:6403

水道機工株式会社(水道機工株式会社(TSE:6403)は堅調な決算報告を発表したばかりであり、株価は力強さを見せた。 にもかかわらず、我々の分析によれば、この好決算の土台を弱める要因がいくつかあるようだ。

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東証:6403 2024年5月21日の業績と収益履歴

水道機工の業績を拡大する

財務オタクなら既にご存知だろうが、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)が利益とどの程度一致しているかを評価する重要な指標である。 分かりやすく言えば、この比率は純利益からFCFを差し引き、その数値を企業のその期間の平均営業資産で割ったものである。 キャッシュフローからの発生比率は、「FCF以外の利益比率」と考えることもできる。

つまり、発生比率がマイナスであることは良いことであり、会社が利益から想像されるよりも多くのフリー・キャッシュ・フローをもたらしていることを示しているからである。 発生主義比率がゼロを超えることはあまり懸念されないが、発生主義比率が比較的高い企業は注目に値すると考える。 というのも、発生比率が高いと利益が減少したり、利益が伸び悩んだりする傾向があるという学術的な研究もあるからだ。

2024年3月期の水道機工の発生主義比率は0.34であった。 従って、同社のフリー・キャッシュ・フローは法定利益を大きく下回っており、後者に重きを置く前によく考えた方がよいことを示唆している。 直近1年間のフリーキャッシュフローはマイナスで、前述の3億6,700万円の利益にもかかわらず、23億円の流出となっている。 昨年のフリー・キャッシュ・フローがマイナスであったことから、今年 のキャッシュ・バーン23億円はリスクが高いのではないかと考える株主もいることだろう。

注:投資家は常にバランスシートの健全性をチェックすることをお勧めする。ここをクリックすると、水道機工のバランスシート分析がご覧いただけます。

水道機工の利益パフォーマンスに関する我々の見解

これまで明らかにしてきたように、水道機工は昨年度の利益をフリーキャッシュフローで裏付けていないことが少し気になる。 このため、水道機工の法定利益は、同社の根本的な収益力を示す悪い指針であり、投資家に過度な好感を与える可能性があると考える。 しかし、少なくとも株主は、昨年度のEPS成長率34%からいくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 例えば、水道機工には3つの警告サイン (うち2つは重大)がある。

このノートでは、水道機工の利益の本質に光を当てる一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人も多いし、「マネー・フォロー」してインサイダーが買っている銘柄を探すのが好きな人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダーが多く保有する銘柄のリストが役に立つかもしれない。