株式分析

荏原製作所(東証:6361)が負債を合理的に活用していることを示す4つの指標

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 荏原製作所(東証:6361)の貸借対照表には負債がある。 しかし、株主は負債の使い方を心配すべきなのだろうか?

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負債がもたらすリスクとは?

借金はビジネスの成長を助けるツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 事態が本当に悪化すれば、貸し手はビジネスをコントロールすることができる。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストはかかる)事態は、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を永久に希薄化させなければならない場合である。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となりうる。 企業の負債の使用について考える際には、まず現金と負債を一緒に見ます。

荏原の純有利子負債は?

下記の通り、荏原は2025年6月時点で1,483億円の有利子負債を抱えている。グラフをクリックすると詳細が表示される。 しかし、それを相殺する1,638億円のキャッシュがあり、154億円のネットキャッシュがあることになる。

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2025年9月29日 東証:6361 負債資本比率の推移

荏原製作所の負債

直近の貸借対照表によると、荏原は12ヶ月以内に3,795億円、12ヶ月超に 1,216億円の負債を抱えている。 これらの債務と相殺される形で、1,638億円の現 金と1,581億円の債権が12ヶ月以内に支払われる。 つまり、1,792億円の負債が、現金と短期債権を合計した金額を上回っている。

荏原の時価総額が1.46億円であることを考えると、これらの負債が大きな脅威になるとは考えにくい。 しかし、十分な負債があるため、株主には今後もバランスシートを注視するよう勧めたい。 荏原は注目に値する負債を抱える一方で、負債よりも現金の方が多いため、負債を安全に管理できると確信している。

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もう一つの良い兆候は、荏原製作所が12ヶ月間でEBITを21%増加させることができ、負債の返済を容易にしたことである。 負債水準を分析する場合、バランスシートは当然の手始めである。 しかし、荏原が今後も健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 プロフェッショナルの意見を知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

なぜなら、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 荏原は貸借対照表にネット・キャッシュを計上しているが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間、荏原のフリー・キャッシュ・フローはEBITの32%で、予想より少なかった。 負債を返済することを考えると、これは素晴らしいことではない。

まとめ

荏原製作所のバランスシートは、負債総額が多いため特別に強いわけではないが、154億円のネットキャッシュがあることは明らかにプラスである。 また、昨年度のEBIT成長率が21%であったことも印象的であった。 したがって、荏原製作所の負債使途に問題はない。 負債水準を分析する場合、バランスシートから始めるのは当然である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 荏原製作所は、 我々の投資分析で1つの警告サインを示している ことに注意してください, あなたは知っておくべき...

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.