Stock Analysis

株価26%暴落後の荏原実業(東証:6328)のPERから学べること

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TSE:6328

荏原実業株式会社(TSE:6328)の株価は、ここ1ヶ月で26%もの大幅下落を記録した(荏原実業株式会社(東証:6328)の株価は先月、26%もの大幅下落を記録した。 過去30日間の株価下落は株主にとって厳しい1年を締めくくるもので、その間に株価は15%下落した。

これだけ株価が下がっても、荏原実業のPER11.2倍には無関心でいられるだろう。 これは眉唾ではないかもしれないが、もしPERが妥当でなければ、投資家は潜在的な機会を逃すか、迫り来る失望を無視することになりかねない。

最近の荏原実業は、他の企業に比べて業績が伸び悩んでいる。 PERが低水準なのは、投資家が業績不振が好転すると考えているからかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性に少々神経質になっているかもしれない。

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東証:6328 株価収益率 vs 業界 2025年4月7日
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成長はPERに見合うか?

PERを正当化するためには、荏原実業は市場並みの成長を遂げる必要がある。

昨年度の決算を振り返ってみると、1年前との乖離はほとんどない。 同様に、3年前とあまり変わっていない。 従って、このところ同社は業績の伸び悩みに悩まされていると言っていいだろう。

将来に目を転じると、同社を担当するアナリスト1人の予想では、来年は11%の増益が見込まれている。 一方、他の市場予測は10%であり、大きな差はない。

この情報により、荏原実業が市場とほぼ同じPERで取引されている理由がわかる。 どうやら株主は、同社が低姿勢を保っている間、ただ持ち続けることに安心感を抱いているようだ。

荏原実業のPERの結論

荏原実業の株価は急落し、PERは市場水準に戻った。 株価収益率(PER)は、株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。

荏原実業は、予想成長率が市場予想通りであることを背景に、中程度のPERを維持している。 今現在、株主は将来の業績にサプライズがないと確信しているため、このPERに納得している。 こうした状況が変わらない限り、株主はこの水準で株価を支え続けるだろう。

加えて、 荏原実業株式会社について我々が発見した、この 1つの警告サインについても学ぶべきである。

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