Stock Analysis
荏原実業株式会社荏原実業(株) (東証:6328)の配当落ち日が4日後に迫っている。 通常、配当落ち日は基準日の1営業日前である。 配当落ち日が重要なのは、株式が売買されるたびに、その取引が決済されるまで少なくとも2営業日かかるからだ。 したがって、6月27日以降に荏原実業の株式を購入した場合、9月4日の配当金を受け取ることはできない。
次回の配当金は1株当たり47円50銭。昨年は合計で95円の配当があった。 過去1年分の配当金を計算すると、荏原実業の配当利回りは 現在の株価3890円に対して2.4%となる。 配当は長期保有者の投資リターンに大きく貢献するが、それは配当が支払われ続ける場合に限られる。 そこで、荏原実業に配当金を支払う余裕があるのか、配当金が増加する可能性があるのかを調査する必要がある。
配当金は通常、企業の利益から支払われる。もし企業が利益よりも多くの配当を支払うなら、配当は維持できない可能性がある。 だからこそ、荏原実業が利益の30%という控えめな配当をしているのは良いことだ。 しかし、配当の持続可能性を評価する上で、キャッシュフローは通常利益よりも重要である。 幸運なことに、同社は昨年、フリー・キャッシュ・フローの23%しか配当していない。
配当が利益とキャッシュフローの両方でカバーされているのは心強い。これは一般的に、収益が急激に落ち込まない限り、配当が持続可能であることを示唆している。
荏原実業が過去12ヵ月間にどれだけ利益を配当したかは、こちらをクリック。
収益と配当は成長しているか?
持続的な利益成長を生み出す企業の株式は、多くの場合、最高の配当見通しとなる。 業績が悪化して減配となれば、企業価値は急落しかねない。 その点、荏原実業の1株当たり利益が過去5年間で年率19%上昇しているのは喜ばしい。 同社は、利益の大半を事業内に再投資しながら、急成長を遂げている。 これによって将来の成長への資金調達が容易になり、これは魅力的な組み合わせだと思う。
企業の配当見通しを測るもう一つの重要な方法は、過去の配当成長率を測定することである。 荏原実業の過去10年間の平均配当成長率は年17%である。 一株当たり利益が数年にわたり急成長し、それに伴って一株当たり配当金も増加しているのは素晴らしいことだ。
まとめると
荏原実業は、配当を維持するために必要なものを持っているのだろうか? 荏原実業は、一株当たり利益を伸ばしている一方で、利益とキャッシュフローの両方に対して低い割合の配当を行っている。これらの特徴は、同社が事業の成長に再投資していることを示唆する一方、保守的な配当性向は将来の減配リスクの低減を意味する。 荏原実業は、この分析では全体的に堅実であるように見える。
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