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トライアンズ(東証:4840)は危険な方法で借金を利用しているのか?

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TSE:4840

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもむしろボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 事業が破綻するときには負債が絡んでくることが多いのだから、企業のリスク度合いを調べるときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 重要なのは、トライアイ・インコーポレイテッド(TSE:4840)が負債を抱えていることだ。 しかし、この負債は株主にとって懸念事項なのだろうか?

負債がもたらすリスクとは?

有利子負債やその他の負債は、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行することができない場合に、企業にとってリスクとなる。 最終的に、企業が法的な債務返済義務を果たせなくなった場合、株主は何も手にできなくなる可能性がある。 しかし、より一般的な(それでも痛みを伴う)シナリオは、低い価格で新たな株式資本を調達しなければならず、その結果、株主が恒久的に希薄化することである。 もちろん、負債もビジネス、特に資本の重いビジネスにおいては重要な手段となり得る。 負債水準を検討する際には、まず、現金と負債水準の両方を合わせて検討する。

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TriIsの負債は?

2024年9月時点の有利子負債は2億3,300万円で、前年とほぼ同水準となっている。グラフをクリックすると詳細が表示される。 ただし、29.7億円のキャッシュがあり、それを相殺すると27.3億円のネットキャッシュとなる。

東証:4840 負債資本比率の推移 2025年2月4日

負債の部

貸借対照表を拡大すると、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が2億6,700万円、それ以降に返済期限が到来する負債が2億3,900万円となっている。 一方、現金は29億7,000万円、1年以内に回収予定の債権は1,900万円分ある。 つまり、流動資産は24.8億円あり、負債を上回っている。

この過剰流動性は、同社のバランスシートがフォートノックス並みに強固であることを示している。 つまり、バランスシートは牛のように強固なのである。 端的に言えば、ネットキャッシュを誇っており、負債が多くないということだ! 負債を分析する場合、バランスシートを見るのは当然である。 しかし、将来的にバランスシートがどのように維持されるかを左右するのは、トライ・アイズの収益である。 従って、負債を検討する際には、間違いなく収益動向を見る価値がある。インタラクティブなスナップショットはこちら

昨年度、TriIsはEBITレベルでは黒字ではなかったが、売上高は24%増の7億1700万円となった。 運が良ければ、同社は黒字に成長できるだろう。

TriIsのリスクは?

トライアイエスの直近1年間のEBIT(金利・税引前利益)は赤字だったが、法定利益は8,900万円だった。 そのため、額面通り、またキャッシュを考慮すれば、短期的にはそれほどリスクは高くないと思われる。 また、12ヶ月間で24%の収益成長率を記録していることも評価できる。 この成長は、同社が注目に値する銘柄であることを意味する。 負債を分析する際、バランスシートが注目されるのは明らかだ。 しかし、すべての投資リスクがバランスシートにあるわけではない。 例えば、 TriIsの注意すべき4つの兆候を挙げて みた。

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