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淺沼組(東証1部1852)の堅実な利益はファンダメンタルズが弱い

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TSE:1852

淺沼組(東証:1852)の堅調な決算報告は、同社の株価を動かすには至らなかった。 少し調べてみたところ、細部に気になる要素が見つかった。

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東証:1852 2024年5月22日の業績と収益の歴史

特殊要因による利益への影響

浅沼商事の業績を正しく理解するためには、27億円の特殊要因による利益を考慮する必要がある。 一般的に増益は楽観的であることは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 名前からして驚くには当たらない。 淺沼組は2024年3月期まで、利益に対する異常項目の寄与がかなり大きかった。 他の項目がすべて同じであれば、このことは法定利益を基礎的収益力の目安としては不十分なものにする効果があると思われる。

注:投資家には常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めする。ここをクリックすると、浅沼のバランスシート分析がご覧いただけます。

浅沼の利益パフォーマンスに関する当社の見解

前述したように、浅沼の異常項目による大幅な増益はいつまでも続くわけではないため、法定利益はおそらく根本的な収益力の目安にはならないだろう。 そのため、浅沼の法定利益は、同社の根本的な収益力に対する悪いガイドであり、投資家に過度にポジティブな印象を与える可能性があると考える。 しかし少なくとも、過去3年間のEPSが年率13%の成長であったことは、投資家にとって慰めになるだろう。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 つまり、この銘柄をより深く知りたいのであれば、同社が直面しているリスクを検討することが極めて重要なのだ。 その一助として、浅沼の株を買う前に知っておくべき3つの警告サイン(2つは不快!)を発見した。

このノートでは、浅沼の利益の本質を明らかにする一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、必ずもっと多くの発見があるはずだ。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、自己資本利益率が高い企業を集めたフリー・ コレクションや インサイダー保有が多い銘柄リストが役に立つかもしれない。