Stock Analysis

高松コンストラクション・グループ(TSE:1762)の株価に逆行する業績

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TSE:1762

高松コンストラクショングループ(東証1部1762)の株価収益率(PER)は10.9倍で、PERが15倍を超える企業が半数程度、22倍を超える企業もざらにある日本の市場と比べると、今は買いのように見えるかもしれない。 ただし、PERが限定的なのには何か理由があるかもしれないので、額面通り受け取るのは賢明ではない。

最近の高松コンストラクショングループは、他の企業よりも業績が伸びており、有利な状況にある。 好調な業績が大幅に悪化するとの見方が多く、PERを抑制しているのかもしれない。 高松コンストラクション・グループが好きなら、そうならないことを願い、人気がないうちに株を拾っておきたいところだ。

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東証:1762 株価収益率 vs 業界 2024年8月2日
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高松コンストラクショングループの成長トレンドは?

高松コンストラクショングループのようなPERが妥当とされるには、企業が市場をアンダーパフォームする必要があるという前提がある。

振り返ってみると、昨年は同社のボトムラインに22%の異例の利益をもたらした。 直近の3年間でもEPSは23%上昇しており、短期的な業績に大きく助けられている。 したがって、最近の利益成長は同社にとって立派なものであったと言える。

将来に目を移すと、同社を担当する2人のアナリストの予想では、今後3年間は毎年3.8%の増益が見込まれている。 一方、他の市場では年率9.6%の拡大が予想されており、こちらの方が魅力的であることがわかる。

この情報を見れば、高松コンストラクショングループが市場より低いPERで取引されている理由がわかる。 どうやら多くの株主は、同社があまり豊かでない将来を見据えている可能性がある中、持ち続けることに抵抗があったようだ。

最終結論

株価収益率だけで株を売却すべきかどうかを判断するのは賢明ではないが、会社の将来性を判断する実用的な指針にはなり得る。

予想通り、高松コンストラクショングループのアナリスト予想を検証したところ、業績見通しの甘さがPERの低さにつながっていることが分かった。 今のところ、株主は低PERを容認している。 こうした状況が改善されない限り、この水準が株価の壁となるだろう。

投資前に考慮すべき重要なリスク要因は他にもあるが、高松コンストラクション・グループには注意すべき警告サインが1つある。

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