Stock Analysis

株式会社富山銀行富山銀行 (東証:8365) は配当落ち間近、利回りは3.0%。

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TSE:8365

常連の読者なら、シンプリー・ウォール・ストリートが配当金を愛していることをご存知だろう。(東証:8365)の配当落ち日が3日後に迫っている。 通常、配当落ち日は基準日の1営業日前であり、会社が配当金を受け取る資格のある株主を決定する日である。 配当落ち日が重要なのは、配当金を受け取るためには、株式の取引が基準日より前に決済されている必要があるからだ。 つまり、9月27日以降に富山銀行の株式を購入した投資家は、12月9日に支払われる配当金を受け取ることができない。

同社の配当金は1株当たり25円で、過去12ヵ月間の1株当たり配当金合計50円に続くものである。 過去 12 ヶ月間の分配金を見ると、現在の株価 1645.00 円に対して、富山銀行の配当利回りは約 3.0%となっている。 配当金目当てでこのビジネスを買うのであれば、富山銀行の配当金が信頼でき、持続可能かどうかを見極める必要がある。 そこで、配当金がカバーされているのか、利益は伸びているのかをチェックする必要がある。

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配当は通常、企業の収益から支払われるため、企業が収益を上回る配当を行っている場合、その配当は通常、削減されるリスクが高くなる。 幸い、富山銀行の配当性向は利益の47%と控えめだ。

利益よりも配当が少ないということは、一般的に配当が妥当であることを示唆している。利益に対する配当性向が低ければ低いほど、経営が悪化した場合の配当の安全マージンが大きくなる。

富山銀行の過去12ヶ月の配当はこちら。

東証:8365 2024年9月23日の歴史的配当金

収益と配当は伸びているか?

収益が縮小している企業は、配当の観点からは厄介だ。 業績が悪化して減配となれば、企業価値が急落しかねない。 そう考えると、富山銀行の過去5年間の年率16%の減益には違和感を覚える。 結局のところ、一株当たり利益が減少すれば、配当可能なパイは縮小する。

多くの投資家が企業の配当見通しを評価する主な方法は、過去の配当成長率を確認することである。 富山銀行の配当金は、10年前と比較すると事実上横ばいである。 収益が減少しているにもかかわらず配当が横ばいである場合、これは通常、企業が収益に占める配当の割合を高めていることを示している。収益が大きく落ち込むと、これは維持できなくなる可能性がある。

結論

富山銀行は配当を維持できるのか? 富山銀行の配当性向は低いが、一株当たり利益は近年著しく縮小している。このことは、減配が近い将来に大きなリスクとならない可能性を示唆している。 傑出したチャンスには見えないが、詳しく見る価値はあるかもしれない。

しかし、投資先として富山銀行に興味があるのであれば、富山銀行のリスクを考慮する必要がある。 どんな企業にもリスクはあり、富山銀行の3つの警告サイン(うち1つは無視できない!)は知っておくべきだろう。

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