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太平洋工業(東証:7250)の堅調な収益がすべてを物語っているとは限らない

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TSE:7250

太平洋工業株式会社(東証:7250)の最近の決算は堅調だった。(太平洋工業(東証:7250)の決算は堅調だったが、株価は期待ほど動かなかった。 株主は、法定利益の数字以外にも気になる要素があることに気づいたと思われる。

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東証:7250 2024年11月4日の業績と収益の歴史

異常項目は利益にどう影響するか?

太平洋工業の業績を正しく理解するためには、78億円の特別損益を考慮する必要がある。 増益は好ましいが、異常項目が大きく寄与している場合は少し慎重になる傾向がある。 何千もの上場企業の数字を計算したところ、ある年の異常項目による増益は、翌年には繰り返されないことが多いことがわかった。 そしてそれは、これらの押し上げ要因が「異常」と表現されることから予想される通りである。 太平洋工業の2024年9月期の利益に対する異常項目のプラス幅はかなり大きいことがわかる。 その結果、この特別項目が法定利益を大幅に押し上げていると推測できる。

アナリストが将来の収益性をどう予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

パシフィック・インダストリアル社の収益性についての見解

上述したように、当社は、太平洋工業の収益が、その根本的な収益性を示すには不十分なものであると考える。 その結果、太平洋工業の根本的な収益力は法定利益よりも低くなっている可能性が高いと思われる。 しかし、少なくとも株主は、過去3年間のEPSが年率34%の成長であったことから、いくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 このことを念頭に置いて、私たちはリスクを十分に理解しない限り、その銘柄への投資を検討することはないだろう。 例えば、パシフィック・インダストリアルについて、3つの警告サイン(1つは無視できない)を挙げてみた。

このノートでは、太平洋工業の利益の本質に光を当てる一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、些細なことに心を集中させることができる人であれば、発見できることは常にある。 たとえば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」ことを好み、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 少し調べる手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業の 無料 コレクションや インサイダーの保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。