Stock Analysis

株式会社デンソーが業績予想を上回った:アナリストが考える今後の展開

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TSE:6902

株式会社デンソー(東証:6902)の株主は、最新の第1四半期決算の翌週に株価が5.5%下落し、2,240円となったため、少しがっかりしていることだろう。 売上高1.8億円はアナリストの予想通りであったが、デンソーは1株当たり32.45円の法定利益を計上し、予想を16%上回った。 この結果を受けて、アナリストは業績モデルを更新したが、デンソーの見通しに大きな変化があったと考えているのか、それともいつも通りなのか、知りたいところである。 そこで、我々は最新の決算後の法定コンセンサス予想を収集し、来年に何が待ち受けている可能性があるのかを確認した。

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東証:6902 2024年8月2日の業績と収益の伸び

今回の決算を受けて、デンソーを担当する17名のアナリストは、2025年の売上高を7.47億円と予想している。この予想が達成された場合、売上高は過去12ヶ月と比較して3.9%改善することになる。 一株当たり法定利益は67%増の185円と予想されている。 しかし、アナリストは今回の決算を発表する前、2025年の売上高を7.42億円、一株当たり利益(EPS)を188円と予想していた。 コンセンサス・アナリストの予想に大きな変更がないことから、今回の決算で事業に対する見方が変わるようなことはなかったようだ。

アナリストは目標株価3,028円を再確認している。 しかし、目標株価を考えるもう一つの方法は、アナリストが提示する目標株価の幅を見ることだ。 現在、最も強気なアナリストはデンソーを1株当たり3,500円と評価し、最も弱気なアナリストは2,550円と評価している。 デンソーの株価には確かに様々な見方があるが、予想レンジが広いため、予断を許さない状況とは言えないと弊社では見ている。

また、過去の業績との比較や、同業他社と比べて強気なのか弱気なのかなど、大局的な観点から見ることもできる。2025年末までの年率5.3%の成長率予測は、過去5年間の年率8.3%の成長率を大きく下回っており、デンソーの収益成長は鈍化すると予想されることを強調したい。 ちなみに、アナリストがカバレッジしている同業他社は年率3.7%の増収を予測している。 成長の鈍化が予想されるとはいえ、デンソーが業界全体よりも速い成長を遂げることは明らかであろう。

結論

最も明白な結論は、ここ数年、デンソーの見通しに大きな変化はなく、アナリストの業績予想も前回予想と同じで安定しているということである。 幸いなことに、アナリストは売上高も再確認しており、予想通りに推移していることを示唆している。さらに、我々のデータによれば、収益はより広い業界よりも速く成長すると予想されている。 コンセンサス目標株価に実質的な変更はなく、この事業の本源的価値が最新の予想で大きな変化を遂げていないことを示唆している。

とはいえ、同社の収益の長期的な軌跡は、来年よりもずっと重要だ。 Simply Wall Stでは、デンソーの2027年までのアナリスト予想を全て揃えており、こちらのプラットフォームで無料でご覧いただけます。

また、デンソーの取締役会、CEOの報酬、在任期間、インサイダーが株を買っているかどうかについても、 こちらでご紹介しています。