Stock Analysis

日本郵船(株) (東証:9101) 配当落ち間近、利回り5.1

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TSE:9101

常連の読者なら、シンプリー・ウォール・ストリートが配当を愛していることをご存じだろう。だからこそ、日本郵船株式会社(東証:9101)の配当落ち日が3日後に迫っているのを見るのはエキサイティングだ。 通常、配当落ち日は会社が配当金を受け取ることができる株主を決定する基準日の1営業日前である。 配当落ち日が重要なのは、配当金を受け取るためには、株式の取引が基準日までに決済されている必要があるからだ。 したがって、9月27日以降に株式を購入した投資家は、12月2日に支払われる配当金を受け取ることができない。

次回の配当金は1株につき130円。昨年、同社は合計で260円を株主に分配した。 過去1年分の配当金を計算すると、現在の株価5058.00円に対する利回りは5.1%となる。 配当は長期保有者の投資リターンに大きく貢献するが、配当が継続される場合に限られる。 そのため、配当の支払いがカバーされているか、利益は伸びているかをチェックする必要がある。

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企業が収益よりも多くの配当金を支払う場合、配当は維持できなくなる可能性があり、理想的な状況とは言い難い。 幸いなことに、日本郵船の配当性向は利益の25%と控えめだ。 とはいえ、高収益企業であっても、時には配当金を支払うに十分なキャッシュを生み出せないことがあるため、配当金がキャッシュフローでカバーされているかどうかを常にチェックする必要がある。 過去1年間、同社はフリー・キャッシュ・フローの178%を配当金として支払ったが、これは不快なほど高い。 これは、配当が持続不可能である可能性を示す初期兆候のひとつとなり得るからだ。

日本郵船は、利益計上額よりも配当額が少なかったが、残念ながら配当を賄うには十分なキャッシュを生み出せなかった。 このようなことが繰り返されるようであれば、日本郵船の配当維持能力に対するリスクとなるだろう。

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東証:9101 2024年9月23日配当実績

収益と配当は成長しているか?

一株当たりの収益が向上している場合、配当金を増やしやすいからだ。 業績が悪化し、減配を余儀なくされた場合、投資家は投資価値が煙に巻かれることになりかねない。 日本郵船が過去5年間、年率34%増と業績を急成長させているのは心強い。 業績は急成長しているが、過去1年間に同社のキャッシュフローの大半を配当支払いが消費したことを懸念している。

多くの投資家が企業の配当見通しを評価する主な方法は、過去の配当成長率を確認することである。 過去10年間で、日本郵船は年平均約35%増配している。 一株当たり利益が数年にわたり急成長し、それに伴って一株当たり配当金も増加しているのは素晴らしいことだ。

まとめると

日本郵船は配当金目当てで買う価値があるのか? 同社が一株当たり利益を向上させながら、利益に対する配当の割合も低いのは喜ばしい。しかし、キャッシュフローに占める割合が不快なほど高いと思われる配当金を支払っているのは、あまり良いことではない。 日本郵船の配当の良さを納得させるには、もっと多くのことが必要だろう。

そう考えると、徹底的な銘柄調査の重要な部分は、その銘柄が現在直面しているリスクを認識することである。 例えば、日本郵船カブシキガイシャの4つの警告サイン(1つはちょっと不愉快!)を見つけた。

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