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ヤシマデンキ(東証:3153)が負債を安全に利用していることを示す4つの指標

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TSE:3153

デービッド・アイベンは、『ボラティリティは我々が気にするリスクではない。我々が気にかけるのは、資本の永久的な損失を避けることである』。 事業が破綻するときには負債が絡むことが多いのだから、企業のリスクの高さを検討するときにバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 重要なのは、ヤシマデンキ株式会社(東証:3153)である。(TSE:3153)は負債を抱えている。 しかし、本当の問題は、この負債が会社をリスキーにしているかどうかである。

なぜ負債がリスクをもたらすのか?

借入金は、新たな資本やフリー・キャッシュ・フローで返済することが困難になるまで、ビジネスを支援する。 最終的に、負債返済の法的義務を果たすことができなければ、株主は何も手にすることができない。 しかし、より頻繁に発生する(それでもコストがかかる)のは、バランスシートを補強するためだけに、企業がバーゲン価格で株式を発行し、株主を恒久的に希薄化させなければならない場合である。 しかし、希薄化の代わりに、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 負債水準を検討する際には、まず現金と負債水準の両方を合わせて検討する。

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ヤシマ電機の純負債は?

下の画像をクリックすると詳細が表示されるが、2024年3月末時点の有利子負債は9億円で、1年前の12.1億円から減少している。 一方、現金は131億円あり、ネット・キャッシュ・ポジションは122億円となっている。

東証:3153 D/Eヒストリー 2024年7月17日

ヤシマ電機のバランスシートの強さは?

直近の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が323億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が5億9900万円ある。 これらの債務と相殺される131億円の現金と12ヶ月以内に支払う306億円の債権がある。 つまり、流動資産は負債を108億円上回っている。

バランスシートの流動性に余裕があることは、保守的な負債管理を示唆している。 短期的な流動性も十分確保されていることから、融資先との間で問題が生じることはないと思われる。 端的に言えば、ヤシマ電器はネットキャッシュを誇っており、負債負担は大きくないと言える!

その上、ヤシマ電機のEBITは過去12ヶ月で39%伸びており、その成長によって負債を処理しやすくなっている。 負債についてバランスシートから最も多くを学ぶことは間違いない。 しかし、バランスシートが将来どのように維持されるかを左右するのは、ヤシマ電機の収益である。 従って、負債を検討する際には、業績動向を見る価値がある。インタラクティブなスナップショットはこちら

最後に、企業は負債を返済するためにフリーキャッシュフローを必要とする。 八島電機は、貸借対照表上ではネットキャッシュを持っているかもしれないが、金利・税引前利益(EBIT)をフリーキャッシュフローにどれだけ変換しているかを見るのは興味深い。 直近の3年間を見ると、ヤシマ電機のフリーキャッシュフローはEBITの47%であり、これは予想より弱い。 借金の返済を考えると、これはあまり良いことではない。

まとめ

有利子負債を懸念する投資家の意見には共感するが、ヤシマ電器には122億円のネットキャッシュがあり、負債よりも流動資産の方が多いことを念頭に置くべきである。 また、昨年度のEBIT成長率が39%であったことも印象的であった。 では、八島電気の負債はリスクなのだろうか?我々はそうは思わない。 他の多くの指標よりも、1株当たり利益がどれくらいのペースで伸びているかを追跡することが重要だと考えている。というのも、今日、ヤシマ電機の一株当たり利益の履歴をインタラクティブなグラフで無料で見ることができるからだ。

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