Stock Analysis

トーメンデバイス(TSE:2737)の株価35%下落に投資家が驚くべきではない理由

Published
TSE:2737

トーメンデバイス(TSE:2737)の株価は、比較的好調だった時期があったにもかかわらず、今月は35%下落するというひどい結果となっている。 この1ヶ月で株価は6.0%しか上昇していない。

日本の企業の半数近くがPER14倍以上であり、PER21倍以上の企業も珍しくない。 しかし、PERが低いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要である。

最近のトーメンデバイスは業績が右肩上がりで、かなり有利な状況にある。 好調な業績が大幅に悪化するとの見方が多く、PERを押し下げているのかもしれない。 トーメンデバイスが好きなら、そうならないことを願っているはずだ。

トーメンデバイスの最新分析をチェックする

東証:2737 株価収益率 vs 業界 2024年8月6
日 トーメンデバイスのアナリスト予想はありませんが、業績、売上高、キャッシュフローがどのように推移しているか、データ豊富な この無料 ビジュアライゼーションを ご覧ください。

低PERについて成長指標は何を教えてくれるのか?

トーメンデバイスのPERは、限定的な成長しか期待できず、重要なことは市場よりも業績が悪い会社の典型だろう。

まず振り返ってみると、同社は昨年、一株当たり利益を113%という素晴らしい成長を遂げた。 それでも、信じられないことにEPSは3年前から合計で1.6%減少している。 というわけで、残念ながら、この間、同社は収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。

今後12ヶ月で9.8%の成長が予測されている市場と比較すると、最近の中期的な業績から見た同社の下降モメンタムは、悲観的なものである。

こうした情報から、トーメンデバイスが市場より低いPERで取引されていることに驚きはない。 しかし、業績の縮小が長期的なPERの安定につながるとは考えにくく、株主の失望を招く可能性がある。 最近の業績動向がすでに株価の重石になっているため、この株価を維持することさえ難しいかもしれない。

最終結論

トーメンデバイスのPERは株価とともに急落している。 PERの威力はバリュエーションではなく、現在の投資家心理や将来への期待を測るものである。

トーメンデバイスが低PERを維持しているのは、中期的な業績低迷が予想通り進行しているためである。 現段階では、投資家は収益改善の可能性がPERの上昇を正当化できるほど大きくないと感じている。 最近の中期的な業績トレンドが続くとすれば、この状況で株価が近い将来どちらかの方向に大きく動くとは考えにくい。

意見をまとめる前に、トーメンデバイスの注意すべき3つの兆候(1つは無視できない!)を発見した。

もし、トーメンデバイスの事業力に不安があるのであれば、ファンダメンタルズがしっかりしている銘柄の中から、あなたが見逃しているかもしれない銘柄を、対話形式で探してみてはいかがだろうか。