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ジモティ (東証:7082) の収益は見かけより弱い

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TSE:7082

ジモティ(東証:7082)の堅調な決算報告は、同社の株価を動かすには至らなかった。 少し調べてみたところ、細部に気になる要素が見つかった。

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東証:7082 2025年2月21日の収益と収入の歴史

Jimotyの収益にズームイン

多くの投資家は、キャッシュフローから発生比率を聞いたことがないと思うが、実は、ある期間中の企業の利益がフリーキャッシュフロー(FCF)によってどれだけ裏付けられているかを示す有用な指標である。 発生比率は、一定期間の利益からFCFを差し引き、その結果をその期間の企業の平均営業資産で割る。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを示している。

つまり、発生主義比率がマイナスであることは良いことであり、それはその企業が利益から想像されるよりも多くのフリーキャッシュフローをもたらしていることを示しているからである。 つまり、発生主義比率がプラスであることを心配する必要はないが、発生主義比率がむしろ高い場合は注目に値する。 特筆すべきは、一般的に言って、高い発生比率は目先の利益にとって悪い兆候であることを示唆する学術的根拠がいくつかあることだ。

ジモティの2024年12月期の発生主義比率は1.95である。 つまり、ジモティのフリー・キャッシュ・フローは利益よりかなり低い。 統計的に言えば、これは将来の収益にとって実質的なマイナスだ。 実際、昨年度のフリーキャッシュフローは3億6,000万円で、法定利益の4億7,100万円を大きく下回っている。 フリーキャッシュフローは会計上の利益よりも変動が大きいことが多いからだ。 ジモティ株主にとってプラスとなるのは、昨年、発生比率が大幅に改善したことで、将来、より強力なキャッシュ・コンバージョンに戻る可能性がある。 その結果、一部の株主は今期のキャッシュ・コンバージョンの強化を期待しているかもしれない。

そうなると、アナリストが将来の収益性についてどのような予測をしているのか気になるかもしれない。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を描いたインタラクティブなグラフを見ることができる。

ジモティの利益パフォーマンスに関する我々の見解

上述したように、ジモティの収益はフリーキャッシュフローに支えられておらず、一部の投資家が懸念していると思われる。 その結果、ジモティの基礎的収益力は法定利益よりも低い可能性があると考える。 とはいえ、過去3年間で1株当たり利益が46%成長していることは注目に値する。 本稿の目的は、ジモティのポテンシャルを反映する法定利益がどの程度信頼できるかを評価することであったが、他にも考慮すべきことはたくさんある。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 どの企業にもリスクはあり、ジモティには2つの警告サインがある(うち1つは私たちにはあまりしっくりこない!)。

今日は、ジモティの利益の本質をよりよく理解するために、1つのデータにズームインした。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、もっと多くの発見があるはずだ。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、インサイダーが買っている銘柄を探し出す「フォロー・ザ・マネー」が好きな人もいる。 少し調べる手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業を集めた 無料の コレクションや インサイダーが大量に保有する銘柄のリストが役に立つかもしれない。