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住友金属鉱山 (東証:5713) の株価は全容を語っていない

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TSE:5713

日本の株価収益率(PER)の中央値が約 14 倍である中、住友金属鉱山(東証:5713)の株価収益率(PER)14.6 倍を特筆に値すると考える人は多くないだろう。 しかし、投資家が明確な機会や高価なミスを無視する可能性があるため、説明なしに単純にPERを無視するのは賢明ではない。

住友金属鉱山は、平均してある程度の成長を遂げている他の企業と比べて収益が低下しているため、最近うまくトラッキングできていない。 低迷する業績が前向きに 強化されることを期待する向きが多いため、PERの下落が止まら ないのかもしれない。 もしそうでないなら、既存株主は株価の存続可能性に少々神経質になっているかもしれない。

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東証:5713 株価収益率 vs 業界 2025年1月9日
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住友金属鉱山に成長はあるか?

住友金属鉱山のようなPERを見て安心できるのは、会社の成長が市場に密接に追随している時だけだ。

昨年度の業績を振り返ってみると、住友金属鉱山の利益は15%も減少している。 過去3年間のEPSを合計すると65%も減少している。 というわけで、残念ながら、同社はこの間、収益を伸ばすという素晴らしい仕事をしてこなかったと認めざるを得ない。

将来に目を転じると、同社を担当する8人のアナリストの予測では、今後3年間は毎年21%の増益が見込まれている。 市場予想が年率10%にとどまる中、同社はより強力な業績を達成できる位置にある。

これを考えると、住友金属鉱山のPERが他の大半の企業と同水準にあるのは不思議だ。 どうやら一部の株主は予測に懐疑的で、販売価格の低下を受け入れているようだ。

住友金属鉱山のPERから何を学ぶか?

一般的に、投資判断の際に株価収益率を深読みするのは控えた方がよいが、他の市場参加者がその企業についてどう考えているかが分かることもある。

住友金属鉱山は現在、予想成長率が市場全体より高いため、予想 より低いPERで取引されている。 PERがポジティブな見通しに見合うことを阻む、収益に 対する未知の脅威が存在する可能性がある。 少なくとも株価下落のリスクは抑えられているように見えるが、投資家は将来の収益がいくらか変動する可能性があると考えているようだ。

このパレードに水を差すつもりはないが、住友金属鉱山には注意すべき警告サインが1つある。

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