Stock Analysis

東邦化学工業(TSE:4409)の業績に関するいくつかの懸念材料を知っておくべきだと考える。

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TSE:4409

東邦化学工業株式会社(東証:4409)が最近発表した決算は堅調だったが、株価は期待したほど動かなかった。 これは、投資家が法定利益の先を見て、その内容を気にしているためだと考える。

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東証:4409 2024年11月13日の業績と収益の歴史

異常項目の利益への影響

重要なのは、東邦化学工業の利益が、昨年1年間で2億9,500万円の特別項目によって押し上げられたというデータである。 増益になるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時にわれわれの意欲を削ぐ。 世界の上場企業の大半を分析したところ、重要な特別項目は繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 そのような異常項目が今期も出てこないと仮定すれば、来期は(事業の成長がなければ)減益になると予想される。

注:投資家には常にバランスシートの強さをチェックするよう勧めている。東邦化学工業のバランスシート分析はこちら

東邦化学工業の利益パフォーマンスに関する我々の見解

東邦化学工業の法定開示利益は、異常項目が利益を押し上げているため、歪んでいると言わざるを得ない。 従って、東邦化学工業の真の基礎収益力は法定利益よりも低い可能性がある。 しかし、少なくとも株主は、昨年度のEPS成長率31%からいくらかの慰めを得ることができる。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠である。 銘柄を分析する際には、リスクを考慮する必要がある。 例えば、我々は東邦化学工業の5つの警告サイン(2つは我々とあまり相性が良くない)を特定した。

今日は、東邦化学工業の利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインしてみた。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、発見できることは常にある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、インサイダーが買っている銘柄を探す「フォロー・ザ・マネー」が好きな人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、 自己資本利益率の高さを誇る企業の 無料 コレクションや インサイダーの保有が多い銘柄のリストが役に立つかもしれない。