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カルビー(東証:2229)が負債を合理的に活用していることを示す4つの指標

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TSE:2229

投資家としてリスクを考えるには、負債よりもボラティリティが一番だと言う人もいるが、ウォーレン・バフェットは『ボラティリティはリスクと同義語とは程遠い』と言ったのは有名な話だ。 負債過多は破滅につながる可能性があるからだ。 カルビー株式会社(TSE:2229)は、その事業において負債を使用していることがわかる。 しかし、この負債は株主にとって懸念事項なのだろうか?

なぜ負債がリスクをもたらすのか?

借金はビジネスを成長させるためのツールだが、もしビジネスが貸し手に返済できないのであれば、そのビジネスは貸し手の言いなりになってしまう。 事態が本当に悪化すれば、貸し手は事業をコントロールすることができる。 そのような事態はあまり一般的ではないが、負債を抱えた企業が、貸し手から窮迫した価格での資本調達を余儀なくされ、株主を恒久的に希薄化させるケースはよく見られる。 もちろん、成長資金を得るために負債を利用する企業も数多くあり、そのような企業には悪影響はない。 企業がどの程度の負債を使用しているかを検討する際に最初に行うべきことは、現金と負債を合わせて見ることである。

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カルビーの負債額は?

下の図をクリックすると過去の数字が表示されるが、2024年3月現在、カルビーの有利子負債は264億円で、1年間で12.9億円増加している。 一方、現金は443億円あり、179億円のネットキャッシュポジションとなっている。

東証:2229 負債資本比率の推移 2024年6月6日

カルビーの負債の状況

最新の貸借対照表を見ると、1年以内に返済期限が到来する負債が545億円、それ以 降に返済期限が到来する負債が366億円となっている。 一方、現金は443億円、1年以内に期限が到来する債権は540億円ある。 流動資産は負債を72.6億円上回る。

つまり、カルビーのバランスシートは、負債総額と流動資産がほぼ同額であり、非常に強固である。 つまり、3,958億円の同社がキャッシュ不足に陥っている可能性は低いが、バランスシートを注視する価値はある。 簡潔に言えば、カルビーはネットキャッシュを誇っており、負債が多いとは言えない!

また、カルビーは昨年、EBITを23%伸ばした。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、カルビーが長期的にバランスシートを強化できるかどうかは、最終的には事業の将来的な収益性によって決まる。 プロがどう考えているか知りたい方は、アナリストの利益予測に関する無料レポートが面白いかもしれない。

最後に、企業が負債を返済できるのは、会計上の利益ではなく、冷厳な現金だけである。 カルビーの貸借対照表にはネット・キャッシュがあるが、利払い・税引き前利益(EBIT)をフリー・キャッシュ・フローに変換する能力を見る価値はある。 過去3年間を考慮すると、カルビーは全体的に現金流出を記録している。 フリー・キャッシュ・フローがマイナスの会社が負債を抱えるのは、通常、より割高で、ほとんどの場合、よりリスクが高い。株主は改善を望むべきだ。

まとめ

負債を懸念する投資家の意見には共感するが、カルビーには179億円のネットキャッシュがあり、負債よりも流動資産の方が多いことを念頭に置くべきである。 また、昨年度のEBITは前年比23%増と好調であった。 従って、カルビーの負債使途に問題はない。 負債水準を分析する場合、バランスシートは当然始めるべき場所である。 しかし最終的には、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 そのため、 我々がカルビーについて見つけた 1つの警告サインに 注意すべきである。

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