Stock Analysis

大光製薬(東証:3160)の業績には疑問符がつく

Published
TSE:3160

好業績を計上したにもかかわらず、株式会社オオミツ(東証:3160)の株価はあまり動いていない。 当社の分析によると、株主は数字の中に気になる点があることに気づいているようだ。

大光の最新分析を見る

東証:3160 収益と収入の歴史 2025年1月21日

大光の収益に対するキャッシュフローの検証

財務オタクならすでにご存知のように、キャッシュフローからの発生比率は、企業のフリーキャッシュフロー(FCF)が利益とどの程度一致しているかを評価するための重要な指標である。 発生比率を求めるには、まず、ある期間の利益からFCFを差し引き、その数字をその期間の平均営業資産で割る。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを示している。

つまり、発生主義比率がマイナスであることは良いことであり、その企業が利益から想像されるよりも多くのフリーキャッシュフローをもたらしていることを示している。 発生主義比率がプラスであることは、一定レベルの非現金利益を示すので問題ないが、発生主義比率が高いことは、紙の利益がキャッシュフローに見合っていないことを示すので、間違いなく悪いことである。 というのも、発生主義的な比率が高いと、利益が減少したり、利益が伸び悩んだりする傾向があるという学術的な研究もあるからだ。

2024年11月期の発生主義比率は0.20であった。 したがって、同社のフリー・キャッシュ・フローは、法定利益を十分にカバーできていないと推測できる。 直近1年間のフリーキャッシュフローはマイナスで、前述の8億8,100万円の利益にもかかわらず、15億円の流出となっている。 昨年のフリー・キャッシュ・フローがマイナスであったことから、今年15億円のキャッシュ・バーンはリスクが高いのではないかと考える株主もいることだろう。 しかし、考えるべきことはそれだけではない。 発生主義比率は、少なくとも部分的には、法定利益に対する異常項目の影響を反映している。

注:投資家は常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めする。ここをクリックすると、大光のバランスシート分析がご覧いただけます

特別損益が利益に与える影響

前期に1億3,500万円の特別利益計上があったことが、発生率の低さの一因であろう。 一般的に利益が上がると楽観的になるのは否定できないが、持続可能な利益であればそれに越したことはない。 世界中の上場企業の大半を分析したところ、重要な異常項目は繰り返されないことが多いことがわかった。 その名前からして、驚くにはあたらない。 そのような異常項目が今期も出てこないと仮定すれば、来期は(事業の成長がなければ)利益が弱くなると予想される。

大光製薬の利益についての見解

利益面では、発生率は低いが、特別損益の計上が利益を押し上げた。 これらのことを考慮すると、オーミツの利益は、その持続可能な収益性の水準について過大な印象を与えているのではないだろうか。 さらに詳しく知りたいのであれば、同社が現在どのようなリスクに直面しているのかを調べる必要がある。 例えば、オーミツには4つの警告的兆候が ある。

この記事では、利益数字の有用性を損なう可能性のある多くの要因を見てきたが、私たちは慎重になっている。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人は多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 少し調べる必要があるかもしれないが、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダーが多く保有する銘柄のリストが役に立つかもしれない。