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高島(東証:8007)は健全な業績を達成したが、注意すべき他の要因もある

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TSE:8007

好決算を発表したにもかかわらず、高島屋(東証:8007)の株価はあまり動いていない。 当社の分析によると、株主は数字に何か気になる点があることに気づいているようだ。

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東証:8007 2024年11月20日の業績と収益の歴史

異常項目は利益にどう影響するか?

高島の業績を正しく理解するためには、52億円の特別損益を考慮する必要がある。 増益になるのは喜ばしいことだが、特別損益が大きく寄与することは、時として私たちの意欲を削ぐ。 何千もの上場企業の数字を調べてみると、ある年に異常項目が増益になったとしても、翌年は同じことが繰り返されないことが多い。 そして結局のところ、それこそが会計用語の意味するところなのだ。 高島は、2024年9月までの利益に対して、異常項目による寄与がかなり大きかった。 その結果、異常項目が法定利益を大幅に押し上げていると推測できる。

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高島の利益パフォーマンスに関する我々の見解

前述したように、当社は、高島屋の業績が、根本的な収益性を示すには不十分であると考える。 その結果、高島の基礎的収益力は法定利益を下回る可能性が高いと考える。 しかし、良い面もある。一株当たり利益は過去3年間、非常に素晴らしいペースで伸びている。 もちろん、高島屋の業績を分析するといっても、まだほんの一面を見たにすぎない。 収益の質も重要だが、現時点で高島が直面しているリスクを考慮することも同様に重要だ。 分析を進める中で、高島には2つの警告サインがあり、これを無視するのは賢明でないことがわかった。

今日は、高島の利益の本質をよりよく理解するために、一つのデータにズームインしてみた。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 自己資本利益率が高いことが優良企業の証と考える人もいる。 そこで、 自己資本利益率の高さを誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧になってはいかがだろうか。