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ダイフク (東証:6383) の好調な収益は良質である

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TSE:6383

株式会社ダイフク(株式会社ダイフク(東証:6383)は先ごろ好決算を発表し、市場は好反応を示した。 我々はいくつかの分析を行い、利益の数字以外にもいくつかのポジティブな要素を見つけた。

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東証:6383 2025年2月21日決算と収益履歴

ダイフクの収益に対するキャッシュフローの検証

ダイフクのキャッシュフロー比率はキャッシュフローから発生比率を引いたものである。 分かりやすく言えば、この比率は純利益からFCFを差し引き、その数字をその期間の会社の平均営業資産で割ったものである。 この比率は、企業の利益のうち、フリー・キャッシュフローに裏付けられていないものがどれだけあるかを教えてくれる。

その結果、発生比率がマイナスであれば企業にとってプラスとなり、プラスであればマイナスとなる。 発生比率がゼロを超えることはあまり懸念されないが、発生比率が比較的高い企業は注目に値すると考える。 LewellenとResutekによる2014年の論文を引用すると、「発生率の高い企業は将来的に収益性が低くなる傾向がある」。

2024年12月期のダイフクの発生率は-0.16である。 このことは、ダイフクのキャッシュ・コンバージョンが非常に良好であること、そして昨年度の収益がフリー・キャッシュ・フローを大幅に下回っていることを示唆している。 実際、昨年度のフリー・キャッシュ・フローは1,160億円で、法定利益の727億円を大幅に上回っている。 ダイフクのフリー・キャッシュ・フローが昨年度より改善したことは、一般的に喜ばしいことである。

アナリストが将来の収益性についてどのように予測しているのか、気になるところだろう。 幸いなことに、ここをクリックすると、アナリストの予測に基づく将来の収益性を示すインタラクティブなグラフを見ることができる。

ダイフクの収益性についての見解

前述したように、ダイフクの発生率は、利益のフリーキャッシュフローへの転換の強さを示しており、同社にとってプラスである。 このため、ダイフクの潜在的な収益力は、法定利益の水準と同等か、それ以上であると考えられる! その上、1株当たり利益は過去3年間、非常に素晴らしいペースで成長している。 結局のところ、同社を正しく理解したいのであれば、上記の要素以外も考慮することが不可欠だ。 つまり、この銘柄をより深く知りたいのであれば、同社が直面しているリスクを考慮することが極めて重要なのだ。 分析の結果、ダイフクには1つの警告サインがあり、これを無視するのは賢明ではない。

本日は、ダイフクの利益の本質をより理解するために、1つのデータにズームインした。 しかし、些細なことに意識を集中させることができれば、常に多くの発見がある。 自己資本利益率が高いことを優良企業の証と考える人もいる。 少し手間がかかるかもしれないが、 自己資本利益率が高い企業を集めた フリー・ コレクションや インサイダー保有が多い銘柄リストが役に立つかもしれない。