Stock Analysis
株式会社熊谷組(東証:1861)の株価収益率(PER)27.2倍は、PER13倍以下の企業が約半数を占め、PER9倍割れもザラである日本市場と比較すると、今は売り優勢に見えるかもしれない。 しかし、PERを額面通りに受け取るのは得策ではない。
最近、市場が業績を伸ばしているのに対して、熊谷組の業績は逆噴射している。 PERが高いのは、この業績不振が好転すると投資家が考えているからかもしれない。 そうでないとすれば、既存株主は株価の存続可能性に極度に神経質になっている可能性がある。
高いPERに成長は見合うか?
熊谷組のPERのような高PERを見て本当に安心できるのは、会社の成長が市場を明らかに上回る軌道に乗っている時だけだ。
振り返ってみると、昨年は20%の減益という悔しい結果となった。 過去3年間を振り返っても、EPSは58%減少している。 従って、株主は中期的な利益成長率に暗澹たる気持ちになったことだろう。
現在、同社を担当している5人のアナリストによると、今後3年間のEPSは年率47%上昇すると予想されている。 一方、他の市場では年率9.6%の伸びにとどまると予想されており、その魅力は著しく低い。
これを考慮すれば、熊谷組のPERが他社を上回っているのも理解できる。 どうやら株主は、より豊かな未来を見据える可能性のあるものを手放したくないようだ。
要点
株価収益率は株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績期待のバロメーターとしてはかなり有効だ。
予想通り、熊谷組のアナリスト予想を検証したところ、優れた業績見通しがPERの高さにつながっていることが分かった。 今のところ、株主は将来の収益が脅かされていないと確信しているため、このPERに納得している。 こうした状況に変化がない限り、株価の強力な下支えは続くだろう。
その他のリスクについてはどうだろう?どんな企業にもあるものだが、我々は 熊谷組の警告サインを1つ 見つけた。
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