Stock Analysis

インサイダー保有率が最大13%のASX成長企業

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ASX200がやや下落し、情報技術などのセクターが大きく売られるなど、オーストラリア市場が変動する中、投資家は最近の失業率データなどの経済指標を注視している。このような環境では、インサイダー保有率の高い成長企業は特に魅力的である。

オーストラリアでインサイダー保有率の高い成長企業トップ10

企業名インサイダー保有率収益成長率
セタイヤ (ASX:CTT)28.7%26.7%
アクルックス(ASX:ACR)14.6%115.3%
クリヌベル・ファーマシューティカルズ(ASX:CUV)13.6%26.8%
カタリスト・メタルズ(ASX:CYL)17.1%77.1%
ライオンタウン・リソーシズ(ASX:LTR)16.4%59.4%
オラ・バンダ・マイニング(ASX:OBM)10.2%96.2%
バイオーム・オーストラリア(ASX:BIO)34.5%114.4%
プレンティ・グループ(ASX:PLT)12.8%106.4%
ヒルグローブ・リソーシズ(ASX:HGO)10.4%109.4%
チェンジ・フィナンシャル(ASX:CCA)26.6%76.4%

インサイダー保有率の高い急成長ASX企業のスクリーナーから90銘柄の全リストを見るにはここをクリック。

スクリーナーの結果からの抜粋を検証する。

フライトセンター・トラベル・グループ (ASX:FLT)

シンプリー・ウォールストリート・グロース・レーティング★★★★☆☆

概要フライトセンター・トラベル・グループ(Flight Centre Travel Group Limited)は、世界の様々な地域でレジャーと企業の両方にサービスを提供する旅行小売業を営んでおり、時価総額は約48億9000万豪ドル。

事業内容主にレジャーおよび法人向け旅行サービスを通じて収益をあげており、レジャー部門は12.8億豪ドル、法人部門は10.6億豪ドルにのぼる。

インサイダー保有率13.3%

インサイダー保有率が高いフライト・センター・トラベル・グループは、オーストラリアでトップの成長企業ではないにもかかわらず、有望な財務力を示している。同社は最近黒字に転換し、推定 公正価値より28%低い価格で取引されている。FLTの年間売上高は9.7%、利益成長率は18.8%で、市場平均の売上高成長率5.3%、利益成長率13.4%を上回る。株主資本利益率(ROE)も3年後には21.9%と堅調に推移すると予想される。

2024年7月現在のASX:FLTの所有者内訳

ミネラル・リソーシズ (ASX:MIN)

シンプリー・ウォールストリート・グロース・レーティング★★★★★☆

概要ミネラル・リソーシズ・リミテッド(Mineral Resources Limited)は、オーストラリア、アジア、および国際的に事業を展開する多角的な鉱業サービス企業で、時価総額は112億5000万豪ドル。

事業内容同社は、リチウム(16億豪ドル)、鉄鉱石(25億豪ドル)、鉱業サービス(28億2000万豪ドル)など、複数の主要セグメントから収益を生み出している。

インサイダー保有率11.6%

高いインサイダー保有率を特徴とするミネラル・リソーシズは、オーストラリ アのトップ成長企業より下位に位置するが、まだ可能性を秘めている。同社の収益は年率30.9% と、豪州市場の13.4% を上回る大幅な伸びが予想される。しかし、収益の伸びは年率12.1%と同業他社に比べて控えめで、利益率も昨年の16.3%から7.9%に低下している。株価は現在、推定公正価値を40.8%下回る40.8豪ドルで評価されており、利払いのカバー不足が示す財務のひずみにもかかわらず、割安であることを示唆している。

2024年7月時点のASX:MINの収益と収益の伸び

オラ・バンダ・マイニング (ASX:OBM)

シンプリー・ウォールストリート成長評価★★★★★★

概要オラ・バンダ・マイニング・リミテッド(Ora Banda Mining Limited)は、鉱区の探鉱・操業・開発に注力するオーストラリア企業で、時価総額は約8億3,594万豪ドル。

事業内容同社は、主に金の採掘活動から収益をあげており、その総額は1億6,666万豪ドルである。

インサイダー保有率10.2%

オラ・バンダ・マイニングは、最近のインサイダーによる希薄化にもかかわらず、年間45.2%の収益成長が見込まれ、3年以内に黒字化する見通しで有望である。同社の株主資本利益率は43.1%と非常に高いと予想される。しかし、推定公正価値より92.9%低い水準で取引されており、潜在的な過小評価が浮き彫りになっている。最近、キャサリン・カトラーが非常勤取締役に任命されたことで、探査と資源開発の専門知識が強化される可能性がある。

2024年7月時点のASX:OBMの収益と収益の伸び

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