芝浦メカトロニクス(東証:6590)の株主は、株価が30%下落し、前期の好業績が帳消しになるなど、非常に荒れた月だったことを喜ばないだろう。 実際、最近の下落により、過去12ヶ月間の年間上昇率は9.6%と比較的落ち着いている。
株価の大幅下落にもかかわらず、日本の企業の約半数が株価収益率(PER)14倍以上であることを考えると、PER10.8倍の芝浦メカトロニクスはまだ魅力的な投資先と言えるかもしれない。 とはいえ、PERの引き下げに合理的な根拠があるかどうかを判断するには、もう少し掘り下げる必要があるだろう。
最近の市場は業績が伸びているが、芝浦メカトロニクスの業績は逆噴射している。 業績不振が続くとの見方が多く、PERを引き下げているようだ。 もしそうなら、既存株主は今後の株価の方向性についてワクワクすることができないだろう。
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芝浦メカトロニクスのPERは、限定的な成長しか期待できず、重要なことは市場よりも業績が悪い会社の典型だろう。
まず振り返ってみると、昨年の一株当たり利益の伸びは5.7%減と期待外れで、興奮するようなものではなかった。 しかし、その前の数年間は非常に好調であったため、過去3年間のEPS成長率は合計で478%という素晴らしいものであった。 従って、このまま好調を維持したいところだが、株主は中期的な利益成長率を歓迎するだろう。
見通しに目を転じると、同社に注目している4人のアナリストが試算した今後3年間の成長率は年率8.0%である。 市場予想が年率10%成長であることから、同社は減益決算となる。
この情報により、芝浦メカトロニクスが市場より低いPERで取引されている理由がわかる。 大半の投資家は、将来の成長が限定的であると予想し、株価に割安な金額しか払いたくないようだ。
芝浦メカトロニクスのPERから何がわかるか?
芝浦メカトロニクスのPERは株価とともに急落している。 芝浦メカトロニクスのPERは株価とともに急落している。PERの威力はバリュエーションではなく、現在の投資家心理と将来への期待を測るものである。
案の定、芝浦メカトロニクスのアナリスト予想を調べたところ、業績見通しの甘さがPERの低さにつながっていることが分かった。 今のところ、株主は低PERを容認している。 こうした状況が改善されない限り、この水準が株価の障壁となるだろう。
とはいえ、芝浦メカトロニクスの投資分析には3つの警告サインがあり、そのうち2つは気になる。
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