株価収益率(PER)11.7倍の日本新薬株式会社(東証:4516)。(日本の企業の半数近くがPER15倍以上であり、PER24倍以上の企業も珍しくないことを考えると、日本新薬(東証:4516)は現時点で強気のシグナルを発しているのかもしれない。 しかし、PERが低いのには理由があるかもしれず、それが妥当かどうかを判断するにはさらなる調査が必要だ。
最近の市場は業績が伸びているが、日本新薬の業績は逆噴射している。 PERが低いのは、投資家がこの業績不振はもう良くならないと考えているからだろう。 そうであれば、既存株主は今後の株価の方向性にワクワクすることもできないだろう。
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日本新薬のPERを正当化するためには、市場を引き離す低成長が必要だ。
昨年度の決算を振り返ってみると、3.6%の減益に終わっている。 このため、直近3年間のEPSは20%増とまずまずだった。 従って、このまま好調を維持したいところだが、株主は中期的な利益成長率におおよそ満足していることだろう。
今後の見通しについては、同社に注目している7人のアナリストの予想では、今後3年間は年率12%の成長が見込まれる。 市場予想が年率11%成長であるため、同社はそれに匹敵する業績を達成することになる。
日本新薬が市場より低いPERで取引されているのは奇妙だ。 どうやら一部の株主は予想に疑問を抱き、販売価格の引き下げを容認しているようだ。
日本新薬のPERから何を学ぶか?
株価収益率(PER)は、株を買うかどうかの決め手にはならないが、業績予想のバロメーターとしてはかなり有効だ。
日本新薬の予想成長率は市場全体と同水準であるため、現在のPERは予想よりも低い。 市場並みの成長率で平均的な業績見通しを見た場合、潜在的なリスクがPERを圧迫していると考えられる。 少なくとも株価下落のリスクは抑えられているように見えるが、投資家は将来の業績が多少変動する可能性があると考えているようだ。
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