株式分析

クボタ (東証:6326) 借入金でリスクを取る

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チャーリー・マンガーが支援した)伝説的なファンドマネジャーのリー・ルーがかつて『最大の投資リスクは価格の変動ではなく、資本が永久に失われるかどうかだ』と言った。 事業が破綻する際には負債が絡むことが多いため、企業のリスク度を調べる際にバランスシートを考慮するのは当然のことだ。 クボタ(東証:6326)のバランスシートには負債がある。 しかし、この負債は株主にとって懸念事項なのだろうか?

負債はいつ危険なのか?

負債やその他の負債が企業にとって危険となるのは、フリーキャッシュフローや魅力的な価格での資本調達によって、その負債を容易に履行できない場合である。 資本主義の一部には、失敗した事業が銀行家によって容赦なく清算される「創造的破壊」のプロセスがある。 しかし、より頻繁に発生する(しかし依然としてコストがかかる)のは、企業がバランスシートを補強するためだけに、バーゲン価格で株式を発行し、株主を恒久的に希薄化させなければならない場合である。 しかし、希薄化の代わりに負債を活用することで、高い収益率で成長に投資するための資金を必要とする企業にとって、負債は非常に優れた手段となり得る。 企業の負債水準を検討する際の最初のステップは、現金と負債を合わせて検討することである。

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クボタの純負債とは?

下記の通り、2024年6月末時点の有利子負債は2.26億円で、1年前の1.94億円から増加している。詳細は画像をクリック。 ただし、4,003億円のキャッシュがあるため、ネット有利子負債は約1.86億円となる。

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東証:6326 負債資本比率の推移 2024年8月23日

クボタの負債の推移

直近の貸借対照表データを拡大すると、12ヶ月以内に返済期限が到来する負債が1.71t円、それ以降に返済期限が到来する負債が1.58t円ある。 その一方で、4,003億円の現預金と1.76億円の12ヶ月以内に返済予定の売掛金がある。 負債は現金と短期債権の合計より11.4億円多い。

クボタの時価総額は2.37兆円と大きいため、増資によってバランスシートを強化することは可能だろう。 しかし、クボタの負債が過大なリスクをもたらしている兆候には注意したい。

私たちは、利益に対する負債水準について知るために、主に2つの比率を使っている。ひとつは、純有利子負債を利払い・税引き・減価償却・償却前利益(EBITDA)で割ったもので、もうひとつは、利払い・税引き前利益(EBIT)が支払利息を何倍カバーしているか(略してインタレスト・カバー)である。 このように、負債の絶対額と支払金利の両方を考慮する。

クボタの純有利子負債はEBITDAの4.3倍であり、レバレッジは大きいが妥当な額である。 しかし、インタレスト・カバレッジは1,000倍と非常に高く、負債にかかる支払利息が現在かなり低いことを示唆している。 また、クボタは昨年、EBITDAを28%増加させ、債務返済能力を高めている。 負債を分析する際、バランスシートが重視されるのは明らかだ。 しかし、クボタが今後健全なバランスシートを維持できるかどうかを決めるのは、何よりも将来の収益である。 そこで、将来に焦点を当てるのであれば、アナリストの利益予測を示したこちらの無料レポートをご覧いただきたい。

というのも、企業は紙の利益では負債を支払えないからだ。 つまり、EBITが対応するフリー・キャッシュ・フローにつながっているかどうかを見る必要がある。 過去3年間、クボタのフリーキャッシュフローはトータルで大幅なマイナスとなった。 これは成長のための支出の結果かもしれないが、負債のリスクをはるかに高めている。

我々の見解

クボタのEBITからフリーキャッシュフローへの転換の難しさには若干の不安を感じるが、ポジティブな点にも注目したい。 それは、金利カバー率とEBIT成長率の両方が明るい兆しであることだ。 以上のような角度から見ると、クボタは負債を抱えるため、ややリスクの高い投資であるように思われる。 すべてのリスクが悪いというわけではなく、それが実を結べば株価のリターンを押し上げることもあるが、この負債リスクは念頭に置いておく価値がある。 負債についてバランスシートから最も多くを学べることは間違いない。 しかし結局のところ、どの企業もバランスシートの外に存在するリスクを含みうる。 こうしたリスクを見つけるのは難しい。 クボタには2つの警告サイン うち 1つは無視できない! )が ある。

結局のところ、純債務から解放された企業に注目した方が良いことが多い。そのような企業の特別リスト(すべて利益成長の実績あり)にアクセスできる。無料です。

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This article has been translated from its original English version, which you can find here.