Stock Analysis

カネコ種苗の配当落ちまであと3日。(カネコ種苗(東証:1376)の配当落ちまであと3日

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常連の読者なら、我々がシンプリー・ウォール・ストリートで配当を愛していることをご存知だろう。(カネコ種苗株式会社(東証:1376)の配当落ち日が3日後に迫っている。 配当落ち日は通常、基準日の1営業日前に設定される。基準日は、配当金を受け取るために株主として会社の帳簿上に存在しなければならない締切日である。 配当落ち日が重要なのは、配当金を受け取るためには、基準日前に株式の取引が決済されている必要があるからだ。 したがって、5月30日以降に株式を購入したカネコ種苗の投資家は、8月28日に支払われる配当金を受け取ることができない。

次回の配当は1株当たり20円で、昨年に続き31円の配当となる。 カネコ種苗の配当利回りは、現在の株価1436.00円に対して2.2%となっている。 配当金目当てでこのビジネスを購入するのであれば、カネコ種苗の配当金が信頼でき、持続可能かどうかを見極める必要がある。 配当が利益でカバーされているかどうか、配当が伸びているかどうかを確認する必要がある。

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配当は通常、企業の収益から支払われるため、企業が収益を上回る配当を行っている場合、その配当は通常、減配のリスクが高くなる。 カネコ種苗の配当性向は、税引き後利益の19%と低く、保守的である。 二次的なチェックとして、カネコ種苗が配当を支払えるだけのフリー・キャッシュ・フローを生み出しているかどうかを評価するのも有効である。 カネコ種苗は過去12ヶ月間、フリー・キャッシュ・フローの291%という持続不可能な高率を配当金として支払っている。 我々が把握していない事業上の何かがない限り、これは将来減配を余儀なくされるリスクを示唆している可能性がある。

カネコ種苗は貸借対照表に多額のネット・キャッシュを保有している。 しかし、賢明な投資家は、事業から生み出される現金や利益と比較して配当を評価する方が良いことを知っている。バランスシートの現金から配当金を支払うことは、長期的に持続可能ではない。

カネコ種苗の配当金は報告された利益でまかなわれているが、現金の方がいくぶん重要であるため、配当金を支払うのに十分な現金が生み出されなかったと見るのは素晴らしいことではない。 このようなことが繰り返されるようであれば、カネコ種苗の配当維持のリスクとなるだろう。

カネコ種苗の過去12ヵ月間の配当実績はこちら。

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東証:1376 2024年5月26日の配当実績

利益と配当は成長しているか?

一株当たり利益が一貫して伸びている企業は、通常、一株当たり配当金を増やしやすいため、一般的に最高の配当銘柄となる。 業績が悪化して減配となれば、企業価値は急落しかねない。 だからこそ、カネコ種苗の1株当たり利益が過去5年間で年率4.8%増加しているのは安心材料だ。 利益はいくらか伸びているが、過去1年間に同社のキャッシュフローの大半を配当支払いが消費したことが懸念される。

多くの投資家が企業の配当見通しを評価する主な方法は、過去の配当成長率をチェックすることだ。 過去10年間で、カネコ種苗は年平均約4.0%増配している。 カネコ種苗の配当が長年にわたって利益とともに上昇しているのは喜ばしいことであり、これは同社が株主と成長を分かち合う意向の表れかもしれない。

まとめ

配当の観点から、投資家はカネコ種苗を買うべきか、避けるべきか? カネコ種苗はここ数年、一株当たり利益で相応の成長を遂げ、昨年は利益の半分以下、キャッシュフローの291%を配当した。 まとめると、カネコ種苗はこの分析では問題なさそうだが、傑出したチャンスには見えない。

カネコ種苗の配当能力にさほど懸念がないのであれば、この事業が直面する他のリスクにも留意すべきである。 投資リスクの観点から、カネコ種苗の警告サインを1つ挙げて みた。

よくある投資の間違いは、最初に目についた面白い銘柄を買ってしまうことだ。高利回り配当銘柄の全リストはこちら。

This article has been translated from its original English version, which you can find here.