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明治海運グループ(東証:9115)の課題は業績不振だけではないと考える

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TSE:9115

明治海運グループ本社(東証:9115)の最新決算発表に投資家は失望した。 我々の分析によると、ヘッドラインの数字が弱かっただけでなく、懸念すべきいくつかの理由が見つかった。

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東証:9115 2024年5月22日の業績と収益の歴史

異常項目が利益に与える影響

重要なのは、明治海運グループの利益が、昨年1年間で73億円の特殊項目によって押し上げられたというデータだ。 増益は好ましいが、異常項目が大きく寄与している場合は、少し慎重になる傾向がある。 何千もの上場企業の数字を計算したところ、ある年に特別項目が増益になったとしても、翌年は同じことが繰り返されないことが多いことがわかった。 そして結局のところ、それは会計用語が意味する通りなのだ。 明治海運グループは、2024年3月期までの利益に対して特別損益がかなり大きく寄与している。 その結果、異常項目が法定利益をかなり強くしていると推測できる。

注:投資家は常にバランスシートの強さをチェックすることをお勧めする。明治海運グループのバランスシート分析はこちら

明治海運グループの利益について

前述したように、明治海運グループの業績は、大幅な特別損益の発生により、基礎的な収益性を示す指針としては不十分であると考える。 その結果、明治海運グループの基礎収益力は法定利益を下回る可能性が高いと考える。 しかし、その一方で、1株当たり利益は過去3年間、非常に素晴らしいペースで成長している。 本稿の目的は、明治海運グループのポテンシャルが法定利益にどれだけ反映されているかを評価することであったが、他にも考慮すべき点はたくさんある。 この銘柄をもっと深く知りたいなら、直面しているリスクを考慮することが重要だ。 例えば、明治海運グループには3つの警告的兆候があることが分かった。

このノートでは、明治海運グループの利益の本質を明らかにする一つの要因に注目したに過ぎない。 しかし、企業に対する意見を伝える方法は他にもたくさんある。 例えば、自己資本利益率が高いことを好景気の表れと考える人も多いし、「お金を追う」のが好きで、インサイダーが買っている銘柄を探す人もいる。 そこで、 高い株主資本利益率を誇る企業の 無料 コレクションや インサイダー保有率の高い銘柄のリストをご覧いただきたい。